2013年7月10日水曜日

ダニエル・コーエン『経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える』

なんとも長ったらしいタイトル。原題の直訳『悪徳の栄えー〔不安になる〕経済学入門』("La Prospérité du vice: Une introduction (inquiète) à l'économie")そのままの方がよほどよかったと思う。著者はオランド大統領のアドバイザーでもあるフランス人だが、名前からしてユダヤ人。頭脳明晰、博覧強記。マルサス、アダム・スミス、マルクス、シュンペーター等などを的確に引用しながら、現代社会とはなんと狂気に充ち満ちた世界であるかを説得力ある形で分析する。説得力ありすぎ。読んだら将来について悲観論者になることを保証します。特に巨大新興国に隣接する日本は過去の経緯から見てとてもやばいと思う。

経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える


思い出したのは、チャーチルのこの演説。必要となるときが來ないことを希うのみだ:

ウィンストン・チャーチル - Wikiquote: we shall fight on the beaches, we shall fight on the landing grounds, we shall fight in the fields and in the streets, we shall fight in the hills; we shall never surrender,

0 件のコメント: